勿忘荘(わすれなそう)

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(受験生向け)前向きに勉強するために(後編)

(つづき)

前向きに勉強するためにしてほしいことの後編です。前編を読んでいなくても特に問題ありませんが、未読の方はぜひそちらを先にご覧ください。

 

 ③ 勉強の優先順位を考える

 これはメンタル的な話というよりも実務的な話になりますが、②の目標設定の次の段階になります。ここでは1週間あるいは1ヶ月間といった、中期的な目標の話になります。

 優先順位を決めるという小見出しにしていますが、多くの受験生に「今やるべきことはなに?」と聞くと、大半の人はあれもこれもと大量に列挙します。それはもちろん当然で、優先度の高いものを挙げようとすればキリがないと言いますか、どれもこれも1位タイというような感じになって、特に意味を持ちません。

 そこで、ここでは「やるべきこと」を考えるのではなく「やらなくてもいいこと」をあぶりだすことに主眼を置きます。時間が限られているとしたら、という前提で考えますと、案外「これはやらなくてもいいかな」「これをやるならこっちに時間をかけたい」といった声が出てくるものです。それに、やらなければならないものを考えるより、やらなくていいものを出すことのほうが簡単ですし、気も楽です。

 こうして少しずつ重荷を削っていくことで、結果的に優先的に勉強するべきものが残ります。あとはこれをこなす努力をしていくわけですが、ここでも「自分で決めたことだから」という気持ちがあるとよりがんばれるようになると思いますので、このあたりにも期待したいです。そして、もしも早くにやるべきことが終わらせられるようでしたら、自由時間を増やして英気を養うもいいですし、一旦削った項目を復活させることもできますので、可能性が広がります。

 このようにして、今の自分に不要だと思われるものをカットすることで、目の前の課題のスリム化を目指しましょう。これを自分自身で考えたあと、身近な大人(学校の先生や塾のスタッフ先輩や家族など、相談しやすい人)に見てもらえればなおいいですので、誰かしら頼れる人が立てられるのなら、遠慮なくお願いしましょう。

 

 ④ やったことの記録をする

 これは目標設定の裏側といいますか、締めくくりになるのですが、その日に自分がやったことを記録することも非常に重要だと考えています。やり方としては、②で話した今日の目標を1枚の紙に書きこんで、その日の終わりにその成果を記入するようにすればいいでしょう。

 具体的に記録することは「解いた問題数」「実際にかかったおよその時間」「気持ち的な面での手応え」「学校行事で勉強時間が取れなかった、模試の結果が返ってきたなどの特記事項(あれば)」などでしょうか。この行動によって「今日の自分はこれだけがんばった」「今日はあまり進まなかった」という事実が形として残ります。そうすれば翌日以降の目標設定につなげやすくなりますし、自分が1日でどれだけがんばれるのかの指標となります。

 それに、この作業を続けていけば、自分の努力が目に見えるようにたまっていきますので、ふとしたときに振り返ってみるといいでしょう。「こんなにがんばったんだな」と思えるかもしれませんし、「全然できてないじゃん」と自分を見つめなおすことにつながるかもしれませんし、何かしらの効果が期待できると思います。

 

 以上が、勉強を前向きに進めるためのポイントです。4つのうちどれか一つでも自分にあるものがあればいいと思いますので、いろいろと試してもらえればと思います。