勿忘荘(わすれなそう)

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(高校2年生向け)1年前から始める受験準備・その2

 「その1」で受験までの1年間を3つの期間に分けました。今回はその各期間における目標ややるべきことについてお話します。

 

【目標】

 1.高2・1月~春休み 

 ★共通テストとはじめての全国模試

 →共通テスト(旧センター試験)は高校2年生であっても取り組むことができます。特に国数英に関しては、ほぼすべての単元を学習済みであるはずなので、力試しにはもってこいです。

 ここでまずは現状の自分の立ち位置を知り、5月に行われる全国模試で結果を出すことを目標にしましょう

 ここでいう全国模試とは、学校で一括に申し込まれるものではなく、自分で受ける模試を選んで申し込む模試のことで、浪人生や中高一貫生なども参加する本番と同じ対戦相手になるはじめての模試になります。そしてこの5月の模試の出来具合が今後の学習計画の目安になります。

 

 2.高3・4月~夏休み 

 ★秋の全国模試で、第一志望校でC判定以上を目指す

 →2学期になると毎月のように何かしらの模試があります。予備校別だったり形式別だったり種類は様々ですが、前回までの成績推移をみるためになるべく一つのタイプにそろえるようにしましょう。

 10月に受けた模試が11月に返却され、そこでの志望校判定によって受験校決定の目安にします。ただ、現役生はこの時点では全単元を学習しきっていない可能性が高いので、やはり浪人生や中高一貫生と比べたら不利です

 したがって、なかなかA判定は取れませんし、場合によってはE判定ばかりになることもありえます。なので、この段階ではC判定以上が取れれば十分狙っていけるものだと思ってください。

 そして、この期間にA判定が取れる学校の目安も探っておきましょう。コンスタントにA判定やB判定が取れる学校が押さえの基準になりますので、10月の模試は非常に重要です。なので、1学期から夏にかけては秋の模試を一番の目標に据えて勉強することをおススメします

 

 3.高3・9月~冬休み 

 ★一般入試の赤本を解き始めて、合格最低点を越えるようにする

 →1月2月は各自の受験校の赤本を解くことがメインになります。したがって、そのときに初めて過去問を見るようではいけませんし、直前にようやく合格最低点が取れるようでも心もとないです。なので、2学期から冬休みの段階で赤本を解き始め、合格最低点を取れるように勉強を進めましょう

 多くの大学は合格最低点や合格者平均点を公表しています。この時点で合格者平均点が取れればたいしたものです。その学校は抑えとして十分使えるでしょう。

 また、この時期に進路面談をすると、赤本にまったく触れていないという生徒が半分くらいでてきます。この段階でまったく着手できていないと、受験校決定の判断がしにくくなるので、その時点で受験失敗への道を歩んでいることになります。

 したがって、どんなに忙しくても、思い通りに学習が進んでいなくても、この時期に赤本に手が出せないような状況を作ってしまってはダメなんだと、肝に銘じておきましょう

 

 

 【するべきこと】

 目標に対して何をするべきか、これは基本パターンと難関志望の2パターンに分けてそれぞれお伝えします。目標のところでなんとなく察していただけていると思いますが、ここでは現役生の目線に限ったものとします。

 

 1.高2・1月~春休み 

 ★(基本)英語または数学の特定の単元を強化する

 →この時期ではすべての単元をまんべんなく学習するのではなく、特定の科目・単元のみを強化しましょう。科目としては、文系ならば英語、理系ならば数学が基本です。共通テストを実際に解いてみて、課題となる単元が見つかったら、そこを重点的に取り組み、5月の模試で成果が出せるようにしましょう

 

 ★(難関志望)理科または社会の学習に取り組む

 難関大学を目指す人は、国数英の学習はある程度進んでいることが前提となりますので、文系ならば社会、理系ならば理科の学習に着手しましょう。先述の通り、浪人生や中高一貫生は現役生よりも確実に学習が進んでいますので、その人たちを相手にすることを考えたら、早いうちから理科社会に手を付けておかなければなりません。

 

 

 2.高3・4月~夏休み 

 ★(基本)①優先して学習する科目を3つに絞って進める ②共通テスト対策は夏休みから始める

 →この時点で国公立志望であり、国数英の勉強が進んでいなければ国数英を重点的に取り組みましょう。英語または数学の学習が進んでいる、あるいは国公立を受験しないのであれば、文系であれば社会、理系であれば理科の学習を加えましょう。学習計画を考えるうえで、やはりこの時期から志望校を明確にしておくことが重要になります。

 また、共通テストの対策を夏休みから開始してほしいです。この段階では理科社会は未習部分が多いので、国数英のみでかまいません。少なくとも3年分、できれば5年分くらいを解いてほしいです。

 冬にもう一度解きなおすことにはなりますが、やはりこの時点での自分の出来具合を知っておく必要はありますので、過去問はまだ先とは思わず、少しずつ着手していきましょう。

 

 ★(難関志望)①4月から共通テスト対策を始める ②第一志望の赤本を解いてみる

 →難関大を目指すのであれば、共通テストは難なく通過できるようでなければなりません。したがって、早い段階から対策を始め、直前期にはさらっと復習するにとどめるぐらいに仕上げておきたいのです。そのために早い段階から共通テストの過去問を解き始めましょう。最低でも5年分、できれば10年分を、この期間に解いておきましょう。この段階で7,8割は軽く取れるようになりたいです

 そして、第一志望の赤本にも目を向けましょう。こっちについては、この時点では試しにやってみるという感覚でかまいません。どんな問題が出るのか、どんなレベルなのかを把握して、自分がつけるべき能力を見定めるようにしましょう。

 

 

 3.高3・9月~冬休み 

 ★(基本)赤本演習を通して、弱点の補強を目指す

 →入試では満点を取る必要はありませんし、学校によってはある程度出題内容に偏りがあることがわかってくると思います。なので、合格最低点を取るためにはどの分野を重点的に取り組むべきかを探りつつ、苦手の克服を目指しましょう

 ここでも志望校がはっきりしていることが重要です。志望校が決まっていれば、その学校の赤本で出題されない単元や形式は後回しにしていいので、優先順位を決めやすくなります。

 

 ★(難関志望)赤本の演習量を増やす

 →大学受験は一人当たり5~10校ほど受けるのが基本です。したがって、解かなければならない赤本の量は相当多くなります。実際、受ける学校すべての赤本を解ききることができる人はほとんどいません。

 なので、難関を目指すのであれば2学期からたくさんの赤本を解き進めてほしいですし、余裕があれば受けるつもりはなくても似たようなレベルの学校であるとか、似たような出題形式の学校の赤本にも目を向けてほしいのです。本物の入試問題はやはり特別で、問題集や参考書に掲載される問題とはまた別の効果が得られます。

 ここまでできないとなかなか難関大には合格できないということも知っておいてもらいたいです。

 

 以上が、各期間における目標とするべきことでした。常に自分の立ち位置を探り、自分のするべきことを考えながら1年を過ごせるようにしてもらえればと思います。

  次回の「その3」では、その1とその2をふまえた上で、「高2のうちに決めておくべきこと」のお話をする予定です。