勿忘荘(わすれなそう)

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勉強の仕方について(前編)

 「どうやったら成績が上がりますか」という質問はよく聞きますし、その答えをずっと考えてはきましたが、「これだ」という回答は一向に見つかりません。

 要するに絶対的な方法は存在しない、ということだとは思いますが、それでも何かしらの回答を出すならば、キーワードは「復習」、これに尽きると思います。

 

 『勉強の極意は復習にあり』という表現がよくされますが、やはり「復習すること」がどの学年でも、どの教科においても欠かせないものでしょう。

 では、その復習はどのようにしたらいいのか、今回はそれについて考えます。

 

 「復習」と一口に言ってもその方法は様々あるでしょう。ですが、復習する目的は一つだと思います。

 それは「一度解いた問題を次に解くときに正解できるようにすること」です。

 前にできなかった問題で同じようなミスをするようでは成績が上がるわけがないですし、一度正解した問題でももう一度解いたらできなくなっているようでは、これでも成績は上がりません。

 

 成績が上がったり下がったりする人は結局、毎回「たまたまできた」と「たまたまできなかった」を繰り返していて、運よくできる問題ばかりが出題されれば高得点を取り、苦手な分野ばかり出題されたら途端に点数が取れなくなるのです

 そんな、まるで運試しのように試験に挑むのは恐ろしいですよね。ならば、せめて一度解いたことがある問題はできるようにしておきたいと思うのが自然でしょう。

 どんな人でも、解いたことのない問題で正解する力を身につけるより、解いたことのある問題で正解する力を身につけるほうが簡単です

 それに、一度解いたことのある問題でしっかり知識や解法が身についていれば、似たような問題にも対応できるようにもなるはずです。

 したがって、「効率の良い学習法」とは「復習を徹底的にすること」だと思うのです。

 

 例えばの話になりますが「100問を1周する」ことと「50問を2周する」ことを比べたらどうでしょうか。

 解いている問題数は同じですけど、成績が上がるほうは後者だと思うのです。

 前者は一度解いただけなので、「見たことのある問題」が増えるだけで正解率の上昇はそれほど見込めません。反対に、後者の場合は「解けるようになった問題」が増えますので、正解率は格段に上がると思います。

 もちろん、1周目でどれだけできたか、2周目でどれだけ身に付くのかは個人差がありますので、実際はこのような簡単な理屈は通らないのでしょうけど、経験上は後者のタイプのほうが圧倒的によい結果を出します。

 2周してもできない問題があればもう1周すればいいですし、場合によっては自分ができるようにするべき問題を絞って学習することも必要でしょう。

 3周以上してもできないのであれば、いったんその問題は諦める。そういう勇気も必要です。

 

 受験でうまくいった子の多くは「復習をしまくったから成績が上がった」「復習の大切さを知った」という感想を持ちますし、うまくいかなかった子は口をそろえて「もっと復習しておけばよかった」と振り返ります。やはり一度解いただけではなかなか完璧にはなりません。

 このあたりが受験を終えてからでないとどうしても実感できないので、多くの受験生が陥りがちなのですが、どうにも学生は「復習」という行為そのものを軽くみがちです。

 最近特に気になったのが、丸付けをしない子が多いです。にわかには信じがたいですが、解いてそれっきりという人が本当に増えました。もしくは、丸付けが雑で、ミスしたところは赤ペンで正解が書いてあるだけという人も多いです。

 もっと言えば、ワークを回収してチェックするとあちこち間違っているのに丸がついているということも珍しくはありません。

 

 …といったところで、少し長くなってきたので、この話題は後編へと続きます。

 後編ではもっと具体的に勉強の仕方についてお話していこうと思います。