勿忘荘(わすれなそう)

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部活と勉強の両立を目指そう

 今回は中学生・高校生にとって一番大切かもしれない、部活動に関する話です。

 コロナ騒動さえなければ、1学期から夏休みにかけて各種の競技やコンクール等で多くの学生がしのぎを削ることになるかと思われます。

 2021年度の開催がどのような形になるのかはわかりませんが、部活を終えたあと、多くの人が受験に挑むことになるのでしょう。そこで、ここでは部活と勉強の兼ね合いに関する話をさせてもらおうと思います。3年生だけでなく、2年生以下の人にもぜひ頭に入れておいてもらえればと思います。

 

 

 私は学習塾に長く勤めていましたが、塾に通う人が増えるのは、3月の新年度が始まる時期と、6月から夏休み期間にかけての3年生が部活動を引退する時期です。

 特に後者の「部活が終わったから勉強をがんばりたい」という人は多く、今回はそういう人たち向けの話です。

 

 「部活が終わったら本気出す」という言葉をよく聞きます。これは受験生に限らず、1年生や2年生でもそのように考えている人は多くいることでしょう。

 熱心に打ち込んでいる部活動と勉強を両立していくことはなかなか難しいですから、先に終わりが来る部活動を優先させるのは自然な発想ですし、学生にとっては部活のほうが「やりたいこと」として取り組みやすいでしょう。

 それ自体は大いに結構だと思いますし、むしろやるからには部活動にも全力で取り組んでほしいと思っています。

 ただ、口で言うほど部活から勉強への切り替えは簡単ではありません。部活動に熱中していた人ほど、その傾向は強いでしょう。ほぼすべての自由時間を部活に注いでいた人にとって、それがなくなってしまった生活はなかなか受け入れがたいかと思います。

 部活のために使っていた時間をそのまま勉強に充てればいいだろうとは言っても、そう簡単にまるまるすべてを移行させることはできないでしょう。

 

 そこで気をつけてほしいのが、「部活をやっている間も最低限の勉強は継続していくこと」です。

 つまり、学校の授業は真剣に受ける、与えられた課題は確実にこなす、の2つをしっかりこなしてほしいのです。

 毎日部活でへとへとだから授業中は眠くなってしまうとか、宿題は適当に片づけて自主練習に励むとか、そういうことは避けてほしいのです。

 もちろん部活にとっての大事な時期は部活動寄りに傾いてしまってもいいとは思いますが、平常時はあくまでも両立を目指してほしいのです。

 

 これは先生の目線としてはえらく当たり前なことを言っている感じはしますが、自分はあくまでも学習塾の講師でしたので、ここでいう「両立」の狙いは次の2つになります。

 

・勉強の効率を上げる 
→これは「勉強の仕方について」の記事でも触れましたが、勉強の極意は復習にあると思っています。

 そこで重要となるのが、学校の授業をどれだけ真剣に受けられるか、です。

 塾に通っている生徒でも、普段の授業はなんとなく受けてしまい、テスト前になって集中して勉強するような人は多いです。そうなってしまうのも無理はないと思いますが、これでは残念ながら効率はよくないですよね。

 「テスト前に一気に覚える」というのは「部活が終わったら本気出す」と似たところがあります。

 テスト前に集中して勉強するのは必要ですが、だからと言って一回目の勉強である学校の授業を疎かにしていい理由にはなりません。

 むしろ、テスト前でも部活関連でやりたいことをやるためにも、普段からの勉強をしっかりして復習の負担を軽減するほうがいいでしょう。

 一度忘れからしっかり覚えなおすのはなかなか難しいですから、普段の授業と宿題をしっかり取り組むことで日々の一定の勉強量を確保できるようにしておきたいのです。

 

・通知表の成績を上げる(中学生/推薦狙いの高校生向け) 
→別に通知表の数字だけが学生生活の評価に当たるとは思いませんが、受験のことを考えると通知表の成績は重要だと言わざるを得ません。

 部活が終わってから勉強に集中するようなタイプの人で、中1・中2の通知表があまりよくなくて、学力通りの受験がしにくくなる人は結構います。

 これは非常にもったいないですし、この話は現在中学3年生の人にとっては今さらどうこうできる問題ではないのですが、中1・中2のころにもっとがんばっておけばよかったと言う人は非常に多いです。

 そうならないためにも、先述の通り普段の授業をしっかり受けて授業態度をよくし、定期テストで少しでも高得点を取って通知表の数字を1でも2でも上げられるように努力してほしいのです。

 

 この2つのメリットを見据えての両立を目指してほしいのです。
 結局のところ、文武両道というか、勉強と部活を両立できる人ってこういう、一見当たり前と思えるようなことを当たり前のようにこなせる人だと思うのです。

 今ここでお話したことは特段難しい話ではないですけど、実際にその通りに行動できる人はあまりいません。

 だから、普段の授業をしっかり受けて、与えられた課題をしっかりこなし、部活も一生懸命やる。それを3年間続けられればそれはやはり立派な力になるでしょう。こういう人を目指してがんばれたらいいなと思うのです。

 

 とにかく、「部活が終わったら本気出す」の言葉通りに、部活が終わるまで本当に何もしていない状態では、その後の受験勉強がかなり難しくなってしまいます。

 あくまでも「特別な受験勉強は何もしていない」だけで「普段の勉強はしている=教科書の内容はある程度頭に入っている」状態で部活動を引退してほしいのです。

 

 高校受験であれば中3の夏からでもなんとか間に合わないことはないとは思いますが、大学受験の場合は正直かなり厳しいと思います。

 3年の夏の段階での学力や志望校のレベルによって人それぞれではありますが、高校受験のときに中3の夏からがんばってなんとかなった人でも、高3の夏から同じようにやろうとしても高校受験と同じようにうまくいくとはなかなか考えにくいです。

 そのために、部活動に時間をかけながらも学校の授業だけはしっかりついていく、ということを心がけていてほしいと思うのです。

 

 今これを読んでくれたのがどの時期かによって今後の動きが変わるとは思いますが、少しでも思うところがあってくれたら幸いです。

 このように、ここでは教材の紹介以外にも受験に向けた心構えのようなものもお伝えしていければと思っていますので、よろしければ参考にしてください。