勿忘荘(わすれなそう)

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(高校生向け)受験校の決め方・その2

(つづき)

 その1では受験校を選ぶうえでの基準みたいなものをお話ししましたが、今回は学力レベルと受験科目の観点に注目した受験校の決め方について考えてみましょう。

 

(ポイント2)受験校の大まかなラインナップの決めよう 
 第一志望は大半の受験生が自分で決めてくれます。自分が本当に行きたい大学を目指してくれればいいと思いますので、これに関しては特に何も言うことはありません。この時期(1学期から夏休みまで)は「受かるかどうか」ではなく、「行きたいところ」を選びましょう。
(現実的な話をすれば、実際に受かるかどうかを気にするのは10月・11月に行われる全統模試の結果をもとに考え始めればいいと思います。それまでは第一志望に向けた学習を続けていきましょう。)

 実際は第二志望以下で悩む人が多いです。基本的には第一志望校と似たような学校を選んでいくのでしょうけど、その際に以下のことに気をつけてもらえればと思います。

 

 ・レベルは3段階に散らす
 第一志望校が最もレベルが高い学校になる、という前提で考えます。そこで、次のようなラインナップの構成が基本となります。

  Aレベル(第一志望と同じようなレベル)から1~2校
  Bレベル(第一志望から偏差値3~9を下げたレベル)から2~4校
  Cレベル(第一志望から偏差値10以上を下げたレベル)から1~2校

 どうしても生徒たちはCレベルの学校を検討することを嫌いがちです。

 まぁ、特に行きたいとも思えず、学力レベルも想定しているものよりもかなり落とすことになるので、気乗りしないのは間違いないでしょう。

 ですが、実際問題、Bレベルの学校に合格することもなかなか難しくなっているのが最近の大学受験の傾向なのです。大学受験では万が一に備えることが大事だと思いますし、万が一とは言ったものの、実際は十の一くらい頻繁に発生する現象と思っています。

 よって、「ここならさすがに大丈夫だろう」と思えるような学校を1~2校考えておいてほしいのです。

 レベルを散らして受験校を用意して、Bレベルの学校をひとつでも抑えられれば、それでじゅうぶん成功と言えるでしょう。

 それに、試験日程的にレベルが高い学校ほど後ろに回ることが多いので、練習試合的な意味合いもかねて、Cレベルの学校で試験慣れをすることも重要だと思うのです。

 

 ・受験科目をそろえる
 大学名や学部、偏差値を基準に考えた結果、試験科目が異なるという現象がよく起こります。学部がそろっていれば大きく変わることはないのですが、ここは具体的な例で示しましょう。
  (第1志望)経済学部=英語、国語(現代文のみ)、社会(どれでも)
  (第4志望)経済学部=英語、国語(現代文・古文)、社会(どれでも)
  (第6志望)経営学部=英語、国語(現代文のみ)・数学・日本史または世界史から1科目選択

 これはあくまでも説明に使うための例ですが、実際にこういったケースは少なくありません。

 この場合、第一志望の学校では使わない古文の勉強をどうするか迷います。社会も政治経済で受験しようと思ったら第6志望では使えないので数学受験を検討せざるを得なくなる、など不測の事態が発生します。

 また、試験科目だけでなく配点が違う場合もあります(国語だけ200点で残りは100点など)。科目によって成績にバラツキがあるようなら、このあたりも自分にあったものを選ぶ必要があります。

 こういう場合は第4志望や第6志望の学校は変更したほうがよいと考えます。第1志望で使う科目から減る分にはまったく問題ありませんが、志望順位が高い学校の対策の負担になるようなことは避けたいのです。

 もっと細かいところで言えば、「英語で英作文が出題されるかどうか」「記述式かマークシート方式か」など実際の問題を見て考えるべきこともありますので、やはりなるべく早いうちから受験候補となる学校を決めたいです。

 できることなら、夏休みが終わるまでに受けたい学校の過去問にざっと目を通しておく必要がある(この段階では解かなくてOK)と思うのです。

 したがって、第一志望と同じくらい魅力的な学校が見つかったとしても、学部や学科の違いによって試験科目が変わってしまうようであれば、そこは見送ったほうがいいと思います。

 

 以上が、レベルと受験科目に注目した受験校の決め方についてでした。

次は具体的なサンプルを通して本格的にラインナップを考えていきましょう。

(つづく)