勿忘荘(わすれなそう)

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受験生の心得(前編)

 早ければ1月の上旬から入試に挑む人もいることと思います。

 そこで、今回は入試に立ち向かう受験生のみなさんへのアドバイスをしていければと思います。まずは前編で、受験前日までの話です。中編・後編と続きますので、よかったら参考にしてください。

 

 1.受験前日までの準備、確認 

 

 ① 受験会場までの行き方・移動時間について

 会場に到着する時間は集合時間の30分から1時間前くらいにしましょう。あまり早すぎても会場に入れない場合がありますし、ギリギリを狙うと交通機関に遅れが出たり道に迷ったりしてしまった場合に困ります。言うまでもなく、遅刻厳禁です。

 

 また、移動の練習も兼ねた試験会場の下見もできるのならしておきたいです。高校受験の場合、保護者の方と一緒に行く、あるいは会場の近くまで車で送ってもらう人も少なくはありませんが、これは “道に迷う心配” よりも “初めての道ではない” という心理的余裕を得るためという意味合いのほうが強いです。

 高校受験ではあまりないことだとは思いますが、大学受験の場合、本キャンパスとは別の会場を指定される場合があります。この場合、オープンキャンパスで一度行ってるから大丈夫とは限らなくなるので、注意が必要です。

 さらに、大学によっては敷地がとても広く、「〇号館」「△△学部棟」といった形で非常に紛らわしく、毎年まっすぐ自分の行くべき会場に行けない人が後を絶ちません。そのせいで精神状態を乱し、結果的に力が出し切れない、ということも「受験あるある」のひとつです。

 

 そして、前日には必ず天気予報をチェックしましょう。雪の場合は移動時間を倍にして考えましょう。お住まいの地域によって気候に慣れ不慣れはあるでしょうけど、受験当日に関しては例外的な現象が起こっても焦らないようにしておきましょう。

 

 最後に、万が一の事態に備え、各地の連絡先を控えておきましょう。

 用意するべきは「自宅」「親の携帯電話」「自分の通う学校」「受験校」「(最寄り駅の)タクシー会社」あたりでしょうか。その他、信頼できる機関があればそちらも控えておきましょう。

 なお、ここでいう「控える」は携帯電話に登録するのではなく、紙にメモすることを指します。携帯電話を失くしたり電池が切れたりする可能性もなくはありません。常に非常事態に備えて万全を期しましょう。

 

 

 ② 持ち物について 

 必要度合いに分けて箇条書きにしていきます。

 【必須】

 ・受験票 ・筆記用具(コンパス、定規は必要に応じて)

 ・食べ物、飲み物 ・お金(電子マネーはやめておこう)

 ・時計(携帯電話の代用は不可) ・保険証 ・ハンカチ、ティッシュ

 ・雨具 ・防寒具(着脱しやすいものがよい) ・マスク(2枚以上)

 (補足)

 筆記用具に関してですが、受験票に「鉛筆」と書かれている場合は3~5本用意しておきましょう。消しゴムも複数用意しましょう(なお、シャーペンが使えなかったという事例はあまり聞きませんが、事前に鉛筆に慣れておくことも必要になるかもしれません)。

 昼食は試験時間が長い場合など、必要に応じて用意しましょう。現地調達は絶対にやめましょう。混雑による売り切れや長蛇の列は必至です。

 お金はタクシーに乗ることを想定して多めに用意しましょう(5千円あれば間違いなくたりるでしょう)。

 

 【あったほうがいいもの】

 ・試験会場の地図 ・緊急連絡先一覧 

 ・学生証(最近は存在しない学校もあるとか?) ・携帯電話

 ・常備薬 ・チョコやラムネなど(甘いものは集中力を維持するのに効果的)

 (補足)

 常備薬は頭痛薬、酔い止め、目薬などが含まれるでしょうか。普段から使っているものを準備しましょう。軽く口にできるものは試験会場では出せないかもしれませんが、移動中ならば問題ないのです。

 

 【あるといいもの】

 ・これまで勉強してきた過去問やテキスト、ノートなど ・お守りの類

 ・暇つぶしになるもの

 (補足)

 勉強道具は学習効果を期待するというよりかは、気持ちを落ち着かせる効果に期待します。休み時間が長いという声もよく聞きますので、勉強道具あるいは暇つぶしになるものを用意しておくといいでしょう。

 これはなにも試験会場で使うことに限りません。移動中にも待ち時間が発生する可能性もありますので、とにかく「ただ何もせず立ち尽くす時間」を作らないようにしておきたいのです

 

 

 ③ 服装 

 基本的には制服で間違いないですが、制服がない場合あるいは指定がない場合、おとなしめかつ動きやすいものを選びましょう。

 試験会場は暑かったり寒かったりと両極端なことが多いです(受験番号によって教室を割り当てられたり、体育館に行かされたりするらしいです。体育館ではいくら暖房があっても寒くなるでしょう)。ブランケットを持っていく人もいますが、使わせてもらえなかったという声も聞くので、セーターを1枚余計に持っていってひざかけとして使うようにするといいでしょう。

 

 

 ☆先輩からの体験談・アドバイス 

 ・受験会場の教室に時計がないことがしばしば。掲示物などと一緒に意図的に外されている模様。

 ・お弁当の箸を忘れてしまい、コンビニの長蛇の列に並んだ。しかも「商品を買っていない人にはあげられない」と言われた。割りばしは常に携帯しておこうと思った。

 ・雪で試験開始が2時間ずれた。自分は間に合ったけど、待機時間はしんどかったし、おなかもすいた。

 ・前日に全然眠れなかったせいで試験中に頭が回らなかった。

 

 この他にも「教室によって試験監督の態度が違う」という話もあって、「威圧的で消しゴムを落としたときに手を挙げられなかった」という人も。このあたりも何があってもいいように想定しておくといいでしょう。

 睡眠に関してはいつでも思い通りにいくとは限りませんが、少なくとも三日前くらいから早めに寝る習慣をつけるようにしておくといいでしょう。

 というわけで、前編は前日までの心得でした。中編では試験当日に関する内容にする予定ですので、引き続きよろしくお願いします。