(受験生向け)やる気が出ないときは・後編
やる気が出ないときの対処法についての後編です。
今回は志望校に行くといった大きな動きではなく、今すぐにでもできる小さなことが中心です。
② 勉強以外のすることを決める
やる気が出ないときに、勉強の計画を立てるのは難しいですよね。
身近に監視役の人がいてくれれば強制的にがんばらせてもらうこともできるかもしれませんが、やはりそれでは長続きはしないでしょう。
勉強はあくまでも能動的にするものであって、自分で目的を決めて、そのために必要なことを考えて、やることを決めるのが理想です。
この流れに乗るために、まずは勉強以外の行動計画を立ててみましょう。
簡単な例はやはり遊びの計画でしょうか。友達と遊ぶ、家族と遊ぶ、ひとりで遊ぶ、なんでもいいでしょう。他には運動するとか、家の手伝いをするとか、将来のことを考えるとか、そういうことでもいいでしょう。
スマホのアプリで遊んだり、本を読んだり出かけてみたり、とにかくやりたいことを挙げてください。そしてそれらを実行していくと、自然と勉強に気が向いてくるものです。
やらなければならないとわかっている勉強に対して、自分からあえて目を逸らすことで、「そろそろ勉強しようかな」とか、「勉強したくなってきた」と思うようになります。
そのために必要な時間は人それぞれ違うと思いますが、前編に書いた①のときと同様に、やる気が出ない状態を延々と続けていてはいけないと思いますので、大胆な行動をもって大きな切り替えを計るといいと思います。
③ 易しめの問題集を解く
これが一番現実的といいますか、最も実行しやすいでしょう。その分、あまり得られる刺激は大きくないですし、効果も薄いような気もしますが、ちょっと気分が落ちただけというぐらいなのであれば、これくらいでちょうどいいかもしれません。
勉強に対してやる気がなくなる理由の一つに、問題が難しくてなかなかうまくいかないことが考えられます。
いっぱい悩んでようやくたどり着いた答えなのに、いざ答え合わせをしたら全然違った……こうなると、どうしたってやる気は削がれます。
こういう苦労というか経験はもちろん必要だとは思いますけれど、今回はとにかく“やる気がなくなったときの対処法”という観点でのみ話を進めていますので、難しい問題ばかりで萎えているのであれば、易しい問題をサクサク解き進めて、それで丸がたくさんつけば、気分はよくなると考えているのです。
それに、簡単な問題ができるようになれば、次のレベルに進みたくなるものです。
その時点でやる気は回復しているはずですし、できるはずの簡単な問題でうまくいかないのであれば、また別の心配事につながるはずですので、どちらにせよ状況は一歩進むことになるでしょう。
以上がやる気が出ないときの対処法です。
基本的な方向性としては、やる気がない状態を長続きさせないようにする、ということになります。
そのために勉強から離れたり、やるべきことのハードルを下げたりすることを考えた結果が上記の3つの方法になります。どれかひとつでも参考になれば幸いです。
11月からがんばれば、その成果は3ヶ月後である2月か3月に現れます。
受験勉強は、がんばった成果がなかなか出にくいので、やる気を維持することが難しいですが、3ヶ月先に必ず結果が出るはずだと、そう信じてがんばってもらえればと思います。