勿忘荘(わすれなそう)

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(中学生向け)英語の勉強法・その2

(つづき)

 英語の勉強法についての続きです。その1では英語の入試そのものについてお話しましたが、その2では、出題形式それぞれで勉強法や対策について考えていきましょう。

 

 まずはリスニングですが、これについてはとにかく英語を数多く聞くことが重要です。

 入試問題での練習ももちろん重要ですが、普段から英語の音を意識して聞くようにしていくといいでしょう。

 学校の先生の英語の発音とCDなどの機械音声による発音が少し異なるので、入試のことを考えたら市販のものでもネット上のものでも、とにかく機械で音源を聞きながら本文を読んでいくようにするといいと思います。

 

 耳を慣らすために、英語を聞きながら本文を読むことは大事です。

 そしてその際に、単語と単語のつなぎ目の部分を意識して聞くようにしましょう。

 英語では発音されない文字がいくつもあったり、息継ぎのタイミングがつかみづらかったりすることがありますので、そういう英語特有の発音方法に慣れるようにしましょう。

 

 そして問題に答えるときに重要なのは次の3点です。

 

1.疑問詞、人物名、数字などを注意して聞き、メモをとる

2.2回読まれる問題は、1回目は聞くことに集中し、2回目で答えを考える

3.問題が始まる前の説明部分が流れているうちに、各設問の選択肢やイラストに目を通しておき、どんな話が流れてくるのかを予想して準備する

 

 項目1について、リスニング問題はその性質上、5W1Hでの設問が多いです。よって、まずは何を聞かれているのかを正確に把握しなければいけません。

 「いつ(When)」「どこで(Where)」「誰が(Who)」「何を(What)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」で聞かれる質問に答えられるように放送を聞くようにしましょう。

 

 項目2について、本文が1度しか読まれない場合、その問題はそれほど難しくないことが多いので、ここではミスをしないようにしましょう。

 2回読まれる場合、多いのは「本文が読まれてから設問が読まれる」ことが多いので、1回目の放送ではどの部分に注目して聞くべきかがわからない状態になります。なので、放送中はとにかく聞こえたものを全部メモしていかなければなりません。

 設問も1回目の放送で正確に把握しなければなりませんので、本文が終わった段階でメモすることをやめて、設問に集中しましょう。

 そして2回目の放送では、設問に関する部分のみに集中し、おそらく問題と関係なさそうな部分は聞き流して、聞かれたことに答えるようにしましょう。

 

 項目3については、ただ単に準備の段階ですので、特に注釈はありません。

 ただ、最近は導入部分で日本語が使われず英語のみであったり、リード文が問題用紙に書かれていない場合もあったりするので、そのあたりは自分が受ける入試の研究をして、心構えをするようにしましょう。

 

 

 続いて英文読解に関してです。

 これは個人的見解の側面が強いような気がしますが、入試問題はどうしても時間が足りない傾向が強いように思います。したがって、英文すべてを読む時間はなかなか取れないと思っています。

 要するに、点数を取ることだけ考えたら、設問に答えるためだけに、問題にかかわる部分だけに注目して読むようにしていきましょう。

 

 そのための練習として「語順訳」というものがあります。

 長文を1文ずつ丁寧に訳していくと、やはり時間切れになりますし、問題と特に関係ない部分が多いので効率が悪いです。

 そこで使えるのが語順訳で、これは文字通り英文で出てくる単語を前から順に訳して、なんとなく内容が把握できればそれだけで十分だと思うのです。

 

 例えばの話として、次の英文を読んでみましょう。

 

Yesterday morning, I gave an umbrella to my father at my house when he was leaving for work.

 

 この文を和訳すると、「昨日の朝、私の父が仕事で家を出るときに、私は家で父に傘を渡しました」のようになります。

 英語は基本的に後ろから訳すことになるので、正確に訳そうとしたら後ろから読まなければいけないので、どうしても時間がかかります。

 

 ただ、この英文を前から順に1単語ずつ訳していくと「昨日、朝、私は、あげた、傘、父に、家で、彼が、出発した、仕事に」みたいになりますが、これでもなんとなく言いたいことはわかりますよね。

 読解問題においてはこれでも十分なのです。この調子でどんどん語順訳を進めて、おおまかな内容が把握できればいいのだと思います。

 

 そして問題を解くにあたり、本文を読む前に設問に注目することも忘れてはいけません。

 本文に入る前に設問を読んで、何を答えればいいのか、何がわかればいいのかを把握しておかないと、本文→設問→本文と読まなければならないので、どうしても時間がかかります。

 そこで、先に設問を読んでおいて、本文と設問で共通するフレーズを探すようにすれば、一気に時間短縮が狙えるので、効率が上がります。

 英文読解は国語ほど厄介ではないので、本文のどの部分に注目すればいいのかさえわかれば、そこをそのまま訳すなり抜き出すなりしていけば正解率は上がるでしょう。

 

 

 またも長くなってきたので、英語もその3まで続けます。

 その3では英文法、英作文についてお話します。

(つづく)

(中学生向け)英語の勉強法・その1

 勉強法についてのお話、最後は英語です。

 これで5教科すべて終わりますので、これをもとに秋冬の受験勉強に役立ててもらえればと思います。

 

 英語が苦手、という人は一定数いると思いますが、その多くは1年生のころから苦手なんじゃないでしょうか。

 数学の場合は学年が進むにつれて難易度が上がったり、教科書の内容はわかるけど実際の入試問題では苦戦したりという傾向が見られますが、英語の場合は最初につまずいてそのままズルズルといってしまう、という人が多いように思います。

 

 と言うのも、英語は数学と違って、英文法の基本ルールが最初から最後まで通して使われるうえに、少しずつ内容が増え、紛らわしいものが増えていく積み重ねるものが多いので、一度つまずいてしまうとなかなか復帰することが難しいように思います

 

 中学3年生のときに塾に入って、英語が苦手だという人は、どこから手を出せばいいのかがわかりにくいです。

 本人も「この単元が苦手」という表現がしづらいようで、結局最初からやり直さなければならない、ということが多いです。

 

 そして何より、言語学習ですから、日本語と同じような感覚で臨むとどうしてもうまくいかないように思います。

 絶対に守らなければいけないルールに、「なぜ?」「どういう理屈で?」などということを考えてしまうと、中学生の間はなかなか難しいと思います。

 なので、英語がどうしても苦手という人は、まずは機械的に覚え、得点を取ることを考えて学習するようにすればいいのではないかと思います

 

 というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、ここからは英語の入試問題についてお話します。

 

 英語の入試問題は主に「リスニング」「英文読解」「英文法」「英作文」の四つで構成されています。比重としては国語と同様に文章読解がメインになります。

 また、地域によっては英文法単独の問題はなく、読解問題の中に英文法に関する問題を差し込む形で出題される場合があります。

 

 出題形式や内容によらず、すべてに共通して言えるのは「英単語をきちんと覚えることは重要」ということになります

 ただ、中学校で習う単語をすべて覚える必要は全くなく、やはり入試のことだけを考えたら「よく出る単語」はせいぜい200~300くらいに抑えられるでしょう。

 それに、先述の通り、同じような英文、英単語が使われることが多いので、入試対策をしていれば自然と書き慣れた単語ばかりになりますので、単語を一生懸命覚える作業はあまりしなくてもいいように思います。

 

 また、単語そのものをがんばって覚えるよりも、不規則動詞の語形変化(原形・過去形・過去分詞形)や熟語(特に前置詞を含むもの)の知識を増やすことのほうがよっぽど重要です。

 特に熟語は、いつでもどこでも登場するたびにメモを取るなり単語帳を作るなりして、一つ一つの機会を大切にしましょう。

 

 英文法も基本的には教科書の例文を覚えてくれれば十分で、難しい印象を与えがちな例外や紛らわしい表現はひとまず置いといてもいいと思います。

 単元別に言えば「不定詞」「関係代名詞」「分詞」が非常に重要で、次いで「受動態」「接続詞」「比較」あたりを重点的に取り組むといいと思います。

 

 その1はここまでにして、その2では出題形式別の具体的な取り組みについてお話します。

(つづく)

(中学生向け)理科の勉強法・その3

(つづき)

 理科の勉強法について、その3です。最後は理科全般の勉強法と、入試で点を取るためのポイントについてお話します。

 それぞれ独立した話にはなっていますが、その1とその2を先に読んでもらうほうがいいと思いますので、まずはそちらを参照してください。

 

(理科全般)

 ここまでは分野ごとの話でしたが、最後に理科全般についてです。

 これは社会でも同じことが言えますが「教科書の読み込み」が特に重要となります

 入試問題の大半は、実験や観察をもとにして問題が構成されます。1ページを使って実験や観察の説明や図、グラフに表、結果やまとめを載せて、次のページから問題が始まる、という感じです。

 ここで使われる実験の題材や実験器具などは必ず教科書に載っているものをベースに作られますので、教科書が完璧に頭に入っていれば、どの問題でも「見たことある」ものになるはずです

 そして実験結果に関しても、数字が変わるだけで仕組みや理屈は同じですから、教科書に載っている結果やまとめをしっかり把握しておけば十分に太刀打ちできるでしょう。

 

 また、地学や生物などでも、図や資料は教科書に載っているものから出題されますので、教科書に載っている図から、各部位の名称や特徴、役割などを覚えるようにしましょう。

 特に理科では様々な分類が出題されやすいので、正確に区別できるようにしましょう。

 例えば、セキツイ動物の分類ではホニュウ類、鳥類、ハチュウ類、両生類、魚類の性質を覚えて区別できるようにすること、寒冷前線温暖前線の違いを覚えて気象の変化をおさえる、などでしょうか。

 その他にもたくさん「どっちがどっちだっけ?」となるような問題は多いです。このあたりが、理科の点数が上がったり下がったりしやすい原因でしょうか。

 

 

 以上が理科の勉強法についてでした。

 かなり長くなってしまいましたが、最後にもう一つ重要なことをお話しておきます。それは、入試で点を取ることを考えれば、理科は全範囲を完璧におさえようとするとなかなか大変ということです。

 

 多くの地域の入試で、全範囲からは出題されません。社会も同じことが言えますが、全範囲を出そうと思ったら100問じゃすまないので、どうしたって出し切れないというのが実情です。

 「独立小問集合」という各分野で一問か二問ずつ、単発の問題が出てくるものを除けば、大半が物理から1~2題、化学から1~2題、生物から1~2題、地学から1~2題という構成になっているからです。

 

 この「独立小問」を入れればほぼ全範囲と言っていいかもしれませんが、ここでは一問一答形式だったり、簡単な図やグラフからの問題だったりが多いので、それほど苦にはならないと思います。

 つまり何が言いたいかと言うと、過去問を分析してどの単元を重点的に勉強するべきかどうかをしっかり考えましょう、ということです。

 

 自分が塾講師をしていた埼玉県を例にとれば、各分野の大問は一定の周期で出題分野が順番に出ることが多いので、「昨年出たものは出ない」という傾向があります。

 つまり、昨年の入試で電気の大問が出たのなら、今年の入試では電気はメインでは出題されないと予想できる。などです。

 

 こういうことがあるので、電気が苦手だという人がいても、おそらく今年はそれほど重要ではないから、他の部分を対策するべきという判断ができます。

 

 これはあくまでも傾向の話ですから、絶対ではありませんし、地域によっては各分野から大問が2題のものもあるので、なかなか絞り込みづらいところもあるでしょう。

 ですが、どの教科においてもすべてを完璧に覚えるというのはなかなか難しいですから、どこに時間をかけてどこで点数を稼ぐのか、どの単元に重点を置いて、どの単元を後回しにするのかなどは戦略的に考えておく必要はあると思います

 

 この作戦が特に重要となるのが理科になるのです。

 なんでもかんでもすべて、ではなく効率よく合格点を目指すのであれば、こういう考え方も必要になってくると思いますので、ここで話させてもらいました。

 冬が近づいたらもっと具体的にこのような話をするときがくるかもしれませんが、受験に向けて今からできることを少しずつ始めてほしいので、この記事を読んでなにかしらのアクションを起こしてもらえたらと思います。

 

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