(高校生向け)受験校の決め方・その5
(つづき)
長きにわたって受験校の決め方について話していきましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
このシリーズは今回が最後になります。この記事を投稿するのは夏になりますが、約半年後を想定しておくことで受験作戦を上手に立てていければと思います。
ちなみに、中学生向けには「志望校の決め方」という記事を書きましたが、高校生向けには「受験校の決め方」という標題にしています。
ここまでの記事でこのニュアンスの違いが伝わっていればいいと思いますが、大学受験は自分の希望通りに受験ができる人はほとんどいなくて、ちゃんと戦略的に受験校を決める必要がある、ということは改めて言っておきます。
(ポイント5)受験校確定に向けて
ポイント1~4をふまえ、最終的に受験校を確定させましょう。
国立大学の出願は共通テスト(旧センター試験)後、共通テスト利用の私立入試の多くは共通テスト前に出願することになりますので、出願校決定時期の目安としては、12月の中旬くらいまでとなります。
ここで完成させたものは、あくまでも共通テストである程度想定した通りの点数が取れたときの計画です。
共通テスト後に、いくつかの予備校に自己採点の結果を提出します。それをもとに、3~5日後に模試と同じような志望校判定が届きます。
多くの人はそれを見て国立大学の出願を検討しますし、共通テスト利用の私立大学の合否予想をもとに、私立大学入試の滑り止めの受験を変更あるいは追加する必要が出てきます。
よって、そのときに慌てずにすむよう、万が一に備えた予備の受験校を用意しておくとよいでしょう。
「共通テストで○○%以上取れたら予定通りに出願」「○○%を下回ったらこの受験をカット」「○○%を大きく下回ったらこの大学をやめてこっちの大学にする」といった変更も視野に入れておきましょう。
この作業はするだけ無駄、で終わってくれるのが望ましいですが、どうしても2~3割の受験生がこの準備をしておいてよかった、という結果になってしまいます。
そして、同じく2~3割の人が想定していなかったから勉強以外の面で不必要に時間が取られることになってしまいます。
どこまでも心配性な感じですが、ここまで考えて準備をしておいてほしいというのが本音なのです。
実際にこの通りにするかどうかは別として、こういう考え方があるんだということを知っておいてもらえるだけでも違うかなとも思いますので、ここまでのポイントを参考にしていただければと思います。
最後に、受験校を記録するための記入用紙を↓のネットショップに2種類用意しました。
受験校のラインナップを書く用紙と、日程を記録する用紙です。
このような用紙はおそらく学校でも似たようなものが配られるかと思いますが、こちらでも無料で提供しますので、必要に応じてご利用ください。