(中学生向け)英語の勉強法・その1
勉強法についてのお話、最後は英語です。
これで5教科すべて終わりますので、これをもとに秋冬の受験勉強に役立ててもらえればと思います。
英語が苦手、という人は一定数いると思いますが、その多くは1年生のころから苦手なんじゃないでしょうか。
数学の場合は学年が進むにつれて難易度が上がったり、教科書の内容はわかるけど実際の入試問題では苦戦したりという傾向が見られますが、英語の場合は最初につまずいてそのままズルズルといってしまう、という人が多いように思います。
と言うのも、英語は数学と違って、英文法の基本ルールが最初から最後まで通して使われるうえに、少しずつ内容が増え、紛らわしいものが増えていく積み重ねるものが多いので、一度つまずいてしまうとなかなか復帰することが難しいように思います。
中学3年生のときに塾に入って、英語が苦手だという人は、どこから手を出せばいいのかがわかりにくいです。
本人も「この単元が苦手」という表現がしづらいようで、結局最初からやり直さなければならない、ということが多いです。
そして何より、言語学習ですから、日本語と同じような感覚で臨むとどうしてもうまくいかないように思います。
絶対に守らなければいけないルールに、「なぜ?」「どういう理屈で?」などということを考えてしまうと、中学生の間はなかなか難しいと思います。
なので、英語がどうしても苦手という人は、まずは機械的に覚え、得点を取ることを考えて学習するようにすればいいのではないかと思います。
というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、ここからは英語の入試問題についてお話します。
英語の入試問題は主に「リスニング」「英文読解」「英文法」「英作文」の四つで構成されています。比重としては国語と同様に文章読解がメインになります。
また、地域によっては英文法単独の問題はなく、読解問題の中に英文法に関する問題を差し込む形で出題される場合があります。
出題形式や内容によらず、すべてに共通して言えるのは「英単語をきちんと覚えることは重要」ということになります。
ただ、中学校で習う単語をすべて覚える必要は全くなく、やはり入試のことだけを考えたら「よく出る単語」はせいぜい200~300くらいに抑えられるでしょう。
それに、先述の通り、同じような英文、英単語が使われることが多いので、入試対策をしていれば自然と書き慣れた単語ばかりになりますので、単語を一生懸命覚える作業はあまりしなくてもいいように思います。
また、単語そのものをがんばって覚えるよりも、不規則動詞の語形変化(原形・過去形・過去分詞形)や熟語(特に前置詞を含むもの)の知識を増やすことのほうがよっぽど重要です。
特に熟語は、いつでもどこでも登場するたびにメモを取るなり単語帳を作るなりして、一つ一つの機会を大切にしましょう。
英文法も基本的には教科書の例文を覚えてくれれば十分で、難しい印象を与えがちな例外や紛らわしい表現はひとまず置いといてもいいと思います。
単元別に言えば「不定詞」「関係代名詞」「分詞」が非常に重要で、次いで「受動態」「接続詞」「比較」あたりを重点的に取り組むといいと思います。
その1はここまでにして、その2では出題形式別の具体的な取り組みについてお話します。
(つづく)