勿忘荘(わすれなそう)

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(中学生向け)数学の勉強法・その2

(つづき)数学の勉強について、後半です。

 

 数学は暗記教科だ、とまでは言いませんが、やはり解放テクニックをどれだけ多く知っているかは、得点力と時間配分の面で大きく左右すると思います

 

 解き方を知っていればまっすぐ正解に向かって進められますし、似たような問題だと気づけば自分の知っている解法を工夫して対応できることもあります。

 そして、全然知らない問題だとわかればそれは飛ばせばいいだけの話ですから、この点を意識してくれれば時間が足りない、ということはなくなると思います。

 ですから、この手の応用問題はとにかく「はじめの一歩」を覚えること、それを大事にしてほしいと思います。

 したがって、今後問題を解いていくうえで、常に「この問題は最初に○○をする」というはじめの一歩を意識しつつ、たとえ正解しても模範解答を読み込んで最善のはじめの一歩をちゃんと踏めたかどうかを確認することを忘れないようにしましょう。

 何度も問題を解くなかで「あぁ、またこれか」と思えるようになったら完成が近づいたと言えると思います。

 

 続いて、図形と関数以外の分野についてです。

 方程式の文章題や確率、規則性の問題などが主ですが、このあたりは物量でまかなえると思います。

 

 これらはときどき難しい問題も出ますが、入試においての問題量や配点はそれほど高くないので、個人的には重要度は低いと思っています。

 そして、これらは解法を覚えていても(わかっていても)、その先の処理でてこずることが多いので、数をこなして練習していくしかありません

 そしてそういう側面が強いので、勉強をしたら確実にできるようになるかと言えばそうとも限らない分野とも言えます。

 

 入試においては計算と関数・図形を優先して、このあたりは残った時間でしらみつぶし調べたり、数え上げたりすることで点数を稼ぐ感じになりますので、受験勉強をするにあたってはどうしても後回しになりがちですが、それでいいと思います。

 

 最後は試験中の意識、つまり「どこで点数を取るか」に関しての話です。計算問題はできれば全問正解を目指したいですし、図形の問題も角度を求めるものは確実に取りたいです。

 あとは関数や図形の大問で出てくる最初の問題も易しいことが多い(2問構成なら1問目、3問構成なら1問目は易しく、2問目が勝負、4問構成なら2問目までは易しく、3問目が勝負、最後の問題は捨ててもよし)ので、取れそうな問題を見極められるようになりたいです。

 そして数学が得意な人は関数や図形の応用問題をがんばって、苦手な人はそれ以外の確率や規則性の問題などを力づくで調べて1つでも正解を取りに行くような作戦になるでしょう。

 全問正解を目指すとなると、なかなか試験時間が足りないように思います。ですが、自分の目標となる点数を取ることを考えて不要な問題を捨てていけば、それほど難しくはないはずです

 それを考えて受験勉強を逆算していけば、難しすぎる問題の対策に時間を割く必要もなくなりますし、難しい問題ばかりで嫌になることもないでしょう。

 ただ、易しい問題やできそうな問題を練習するときに決して気を抜かず、「これくらいならできるから難しい問題に挑戦する」といった色気のようなものを出さないようにすることも大事です。

 

 ハッキリ言ってしまえば、数学で高得点を取ることよりも、理科社会で満点を狙うほうがよっぽど現実的です

 入試は5教科もしくは3教科での勝負ですから、数学で点数が取れなくても残り4教科でしっかり点数が取れれば合格できますし、数学だけ100点に近い成績を残しても他がダメなら合格できません。

 そのあたりのバランスを考えると、冒頭にも述べたように数学の負担はそれほど大きくないのかなと思うのです。

 

 以上が数学に関する話でした。

 具体的な解放テクニックや重要な問題については、教材ダウンロード販売のページにて紹介していますので、効率よく必要な勉強をする際はぜひご活用いただきたく思います。

 

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 こちらで扱う数学の教材は、すべて問題用紙に直接手書きで書きこんだ模範解答を用意していますので、「その1」でお話した問題用紙のスペースの使い方の参考にもなりますので、ぜひ一度ご覧ください。