勿忘荘(わすれなそう)

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(大学情報)東京学芸大学

ここでは現役大学生からの生の声をお届けしています。凡例に関しては別記事「大学情報について」をご確認ください。

 

 ① 東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程)

 

 ② 教育支援系以外のほとんどの学部で教員免許状を必ず取得できる。自分の専攻以外の教員免許を取ることもできる。取れるものは小学校・中学校・高校・幼稚園他、特別支援学校や図書館司書教諭などの資格も取れる。
 大学敷地内に小学校と中学校があり、大学の授業・実習・ボランティアなどで行くことがある。教育実習が終わった後にもボランティアに行って、自分のクラスの子たちに再会できるのは教育学部付属の大学の強み。
 →教育学部には大きく分けて2種類あって、「教員養成」かそうでないかは必ず確認すること。教員養成課程じゃないほうだと先生になろうとする人が少なかったり、卒業要件に教員免許取得が必須じゃなかったりする可能性もある。
 教育学部附属の小中学校がある大学は子どもと関われるチャンスが多いのも特徴。子どもが好きな人にはありがたい環境と言える。

 

 ③ 駅から少し遠いので自転車を持っていることが望ましい。周りには教員志望の人が多いので、他の職種の就職支援はあまりされていない。また、教員採用試験の勉強も基本的に自分で進めることになる。セミナーや相談場所は設けられてはいるものの、手厚いという感じではないので、自分が動くかどうかが大事。教育学部の人しかいないので、視野が狭くなりがち。
 →駅から遠く、大学の最寄り駅そばの駐輪場を利用して自転車通学をする、という人はいる。バスだと移動時間が予測できなかったり混雑があったりするのが嫌だ、という人は自転車を用意することも考えるべき。教員採用試験の勉強は、大学の授業で学ぶというよりも、大学3年の秋くらいから1年かけて自力でコツコツやるのが一般的。就職活動とは違い、受験に近いイメージ(大学の推薦入試寄り?)でいるとよい。

 

 ④ 教員志望の人にはとにかくおススメ。小中高のどの先生になりたいか決めかねている人にもおススメできる。特に初等教育(a類)に入れば、ほとんどの人が小中高すべての免許を取得できるので、大学に入ってからでもゆっくり選べる。また、教員になりたいけど喋るのが苦手だったり子どもと関わるのに不安があったりする人も、授業で模擬授業は嫌というほどやるし、子どもと関われる機会が多くあるので、慣れることも自信をつけることもできるので安心していい。
 →小中高のどの先生になりたいかを決めていなくても大丈夫、というのはかなりの魅力。模擬授業などを学校でやれるのは大きい。教員養成課程の大学ならどこでもそういう機会があるとは限らないし、教育学部でない学部から教員免許を取ろうとする場合、ほとんどなにもできずにいきなり実習の現場に立たされることも珍しくないので、最近は学習塾でアルバイトをして経験を積もうとする人が増えている。

 

 ⑤ 寮に入りたい、という人は大学からかなり遠い可能性があるので注意。女子専用の寮は小平にあって近いけど、その他は遠い。
 →寮に関しては大学からの情報を正しく集めるようにしよう。学校から近くない、ということもどうやらあるみたいなので、上京する場合は要注意。

 

 ⑥ よく間違われるけど、最寄り駅は「学芸大学前」ではなく「国分寺」なので注意。国分寺は駅前がどんどん発展してきて、都会とは言えなくても住みやすい街なので、大学生活も楽しく過ごせると思う。
 →学芸大学前駅にあるのは学芸大附属高校で、国分寺の近くということはない。国分寺は東京23区には入らないけど、住みやすい街なら通学路で楽しむこともできるようで、通学定期圏内にどういう場所があるのかもチェックしておいたほうがいいだろう。


 ☆まとめ
 学校の先生を目指すのであれば、教育学部の教員養成課程を目指すべき。ただ、この過程を設置している大学は国公立・私立ともに多くないので、狭き門と言える。逆に、教員免許は欲しいけど、先生になるかどうかは曖昧、という人は別の学部でもよいかと。ただ、他学部から教員免許取得を目指す場合は、自分の卒業要件に加えて教職課程の単位も一定数とらなければならないので、なかなか負担は大きい。さらに、これらの講義は時間割の後ろに組み込まれることが多いので、アルバイトやサークル活動がしにくいという難点もある。だから、1年生のときは教職を取るつもりでがんばったけど、2年生になったところで断念する、という人もちらほら。このあたりは自分の将来をある程度は想定しておくとよい。
 教育実習に関しても、附属の学校があればそこに行ける(ただし、実習そのものが厳しいと言われる)というメリットがある。教育学部がない大学の場合、自分の母校に実習に行くこともあり、この場合は自分で母校とやりとりをすることもあるので、このあたりも把握しておこう(一般校はそのぶん実習がゆるいとも)。