勿忘荘(わすれなそう)

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(中学生向け)国語の勉強法・その2

(つづき)

 「その1」の記事では具体的な勉強法について話しましたが、次はテストで1点でも多く取る方法についてです。

 こっちのほうが肝なのかもしれませんが、これもあくまでも一つの案ですし、すべての人に効果的であるとは言い難いと思いますので、何度も言いますが、あくまでも参考程度にとらえてください。

 

 国語のテストでなかなか点数が伸びない人でよくあるのが「すべての問題にちゃんと向き合っている」ことがあげられます。

 一見問題なさそうですが、それで点数が伸びないのであれば、要するに問題の取捨選択ができていないということになります。

 言い方はあまりよくないかもしれませんが「難しい問題は捨てて、できるところやできそうなところに時間をかけてしっかり当てにいく」ことが大事です。

 

 一年を通して生徒たちの国語の答案を見ていくと「記号問題で空欄がある」という困った現象に数回出くわします

 振り返るときにその生徒に聞けば、大半が「時間がなかった」と言います。そして同時に正答率の低い記述問題で答えが書き込まれていて、そこが不正解というパターンが多いです。

 

 難しい問題に時間をかけたあげく正解できず、時間さえあればできたかもしれない記号選択問題で得点できない。これはなんとしても避けたいですよね。

 

 とにかく、入試では満点を取る必要はないですし、目標の点数に届かせるためにはどうしたらいいのかをしっかり考えるようにしましょう。

 

 模試や入試の過去問題を解いてみて、平均50点くらいの人がいきなり90点100点を目指すのはさすがに難しいです。

 ですが、60点70点くらいであれば正解数を3~5問増やすだけですから、決して届かない範囲ではありません。

 その3~5問の正解を増やすために、30点分の問題は捨てて、70点分の問題にじっくり時間をかけるようにしてほしいのです

 

 テスト中にどの問題が難しくてどの問題が易しいかの判断はなかなかできないかもしれませんが、自分なりにルールを決めて挑めばいいと思います。

 

 例えば「記述問題は後回しにして、それ以外を優先的に解く」という作戦がわかりやすいでしょうか。

 ただ、記号問題でも難しいものもありますし、記述問題でもすぐに答えがわかる問題もありますので、作戦としては少し穴があります。

 

 他には「1分以上考えてもわからなかったらパスする」という作戦でもいいでしょう。

 この作戦なら記号問題でも記述問題でもちゃんと向き合えますので、もったいない失点は減らせると思います。

 ですが、自分でちゃんと1分の管理ができるかが問題になります。つい夢中になって5分くらい費やしちゃった、という話は少なくありません。

 そのリスクがないのであればこちらの作戦のほうが個人的にはおススメです。

 

 これは国語に限った話ではないかもしれませんが、「自分が答えた問題はちゃんと当てる」という受け方をしてほしいのです。

 なんとなく全問答えを埋めるのも大事ですが、それと同じくらい、「ちゃんと時間をかけて当てにいった問題でミスをしないこと」も大事です。

 ここの部分の意識をしっかりしてくれれば、少なくとも「悪い点は取らない」ようにはなれると思います。

 

 …というわけで、以上が国語における勉強法と点数を伸ばす方法の一例でした。

 試してみる価値はあると思いますが、少なくとも絶対のやり方ではないと思いますので、いろいろな方法を試しながら自分にあうやり方を見つけていきましょう。

 

 次回は数学についてお話しする予定です。

 取り入れられそうなものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。